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情報社会の学び力2009

情報社会の学び力

_ ねらい

IT機器の発達とともに我々の生活は大変豊かになった.しかし,勝ち組とされる一部を除き,多くの若者は,理想と現実の乖離の大きさを目のあたりにし,当惑している.個性重視の教育を受け,個性を生かした職業に就こうと社会と対面したときに与えられる現実は,けして希望していた社会とは異なる.自分の個性を生かした好きなことを職業とできる者はほんの一握りにすぎない.多くは,学校を卒業すると,適度に妥協して正社員となる,夢を追い求めてフリーターになる,とりあえずフリーターをしながら本当にやりたいことを探すなどの選択肢を選ぶことになる.それでも現実は厳しい.

あるIT関連企業に入社した者は,朝7時に家を出てきたくは毎日夜中の12時近く,土日もたまった仕事を片づけるため出勤,好きな作曲活動などする時間など全くない,このまま60歳まで馬車馬のように働き続けるか,退職すべきか悩む.

 あるフリーターは,バンド活動を続けながらコンビニとガソリンスタンドのバイトを続ける.睡眠時間は平均4時間.しかし将来は全く見えない.バンドが成功するとは思えなくなってきた.かなりの時間働いているつもりであるが,ほとんど貯金はない.家庭を持つことなど考えられない.このまま続けて良いものかどうか迷う.

正規の職に就いていない今の若者の多くが,さほど生活苦を感じないのは,親世代がある程度の生活基盤を確保しているからである.退職していたとしても,年金が保証されており,親が生きている限り衣食住に困ることはない.しかし,親世代がいなくなった後,今の若者の世代は,上流・下流の2極化が予測される.上流・下流の2極化は,治安の悪化を生む.現在,膨大な無業者の増大に悩むイギリスが消費税17%にまで増税しなければ生活保護の財源が賄うことができないように,我が国でも無業者への生活の保障が大きな社会問題になる時代もそんなに先のことではないかもしれない.

無業者と雖も,好き好んで働くことを拒絶しているわけではない.多くの挫折の蓄積から精神が衰弱してしまったり,働きたくて職業安定所に通い詰めてもどうしても仕事が見つからないでいたり,どうにも解決できないでいる場合が多い.だからといって,無業者を増大させる社会がよいとは言えない.これが,ITの発達とともに,機械に仕事を奪われたという結果であったとしても,情報社会をうまく利用して共生を図る方法はないのか.この講義をとして情報社会の学び力を身につける。

_ キーワード

情報社会、学び、IT

_ 授業計画

第1回 オリエンテーション。様々な生き悩む若者の事例紹介。
第2回第1回目で挙げた事例ごとに、どうすれば克服できるのか考える。4つの世代の特徴について。
第3回情報社会に関する様々な問題について 
第4回〜第15回情報社会の学び力をテーマとしたディスカッションとプロジェクト学習。→( [添付])→( [添付])→( [添付]

(注)第1回目には、仮履修代わりの簡単な課題を出します。

  • この授業では、教えてもらったことを繰り返し覚えることが中心であった高校までの学習法から、自分で課題を見つけ探求する力を身につけることを目標としています。具体的には下記の4観点です。
  1. 「前に踏み出す力」が、どれだけ成長したか
  2. 「考え抜く力」が、どれだけ成長したか
  3. 「チームで働く力」が、どれだけ成長したか
  4. 大学で学ぶ一般教養や専門知識を、どれだけ深めることができたか

「教えてもらいたい欲求」のとても強い人がたまにいますが、「わからないことがあったら自分でとことん調べて考える習慣」に切り替えましょう。この授業の目標を達成できたかなと思う人は、経済産業省が主催する「社会人基礎力育成グランプリ」に出場してみましょう。もちろん参加するか否かは一人一人の判断です。概要は下記です。

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_ 【学習の方法】

受講のあり方説明された知識を吸収しようとするのではなく,自分で考え探求すること.このサイトは、黒板代わりに使います。授業中に書き加えますが、次週までに消すこともあるので、記録を残しておきたい人は、PDF作成ソフトを利用して保存しておくこと。
予習のあり方自分の知らない用語や操作が出てきたら,すぐに,アプリケーションのヘルプなどの説明を読んで理解し記憶すること.読んでもわからなければ,「わからない用語」「自分で調べた説明」「説明の中のどこがわからなかったのか」を,メールで授業の前日のお昼までに送っておくこと.
復習のあり方課題は次の週まで残さない

_ 宿題や連絡

  • 4月14日の宿題
    テキスト「サイレント・レボリューション」の、P109〜131の間に登場するA〜Fさんの生き方を読んだ感想と、この先どうしていったらいいと思うかについて自分の考えをまとめる。
    提出用と、自分用の2つを用意すること。表紙は不要ですが、ワープロで作成すると良い。後日、修正を加えたものを、データで提出してもらう可能性もあります。
  • 4月21日 A〜Fさんの生き方についてディスカッション。 4つの世代について説明。

参考サイト

  • 4月28日
    • 情報社会に関する様々な問題について
    • 取り組みたいテーマごとにグループ分けをする。
  • ネット社会の危険、どうすれば安全に使えるのか
  • ネットを利用している人の危機意識
  • 所得格差
  • ディジタルデバイド 3
  • 情報の信憑性
  • ネットカフェ難民の現状 2
  • 子供のネット利用の安全性
  • ネット上における対人関係
  • 匿名性の問題
  • 闇サイトや出会い系サイトの現状
  • 膨大な情報が人の精神に与える影響
  • 教育と情報の関係性
  • ネットビジネスについて
  • 有害サイトの見極め方
  • ネットとリアルのコミュニケーションの違い
  • 情報化社会におけるプライバシーの問題
  • <ゴールデンウィーク中の課題>情報社会に関する様々な問題についてテーマを決め、資料収集を開始する。実家に帰ったときに、参考になる資料を持ってきたり、インタビューできる人にインタビューしてくる。インタビューするときは、聞いたことを聞き落とさないためにも、携帯電話の録音機能など活用して、話していただいたことの録音をとっておくとよい。尚、質問紙調査やインタビュー調査を行うときには、あらかじめ質問項目を決め、メールで連絡してください。修正があれば連絡します。OKであっても連絡します。ただし、まずは文献をよく調べてください。類似したアンケートなどが行われているかも知れません。
    問題解決型プロジェクト学習の進め方
  • 5月19日 収集した資料のまとめ方について
    テーマを決めた動機と解決したい目的と方法の発表
    (発表例: 10件の文献を調べた結果、○と、△と、□についてはわかったが、××については、まだ明らかにされていない。そこで「」をテーマとし、調査方法として「」を行いたい。)
  • 5月26日 テーマごとの調査時間 予備調査と調査項目のたて方について
    予備調査を予定している人は,予備調査実施
    調査項目を作成してきた人数名に発表してもらい,調査項目のパターンを学ぶ.その他は,個別に対応する.
  • 6月2日(学術情報基盤センター第1実習室)みんなのアンケートに回答,レポート提出の書式について.  
  • 6月9日(学術情報基盤センター第1実習室) 調査したことの中間発表と結果のまとめ方
  • 6月16日(学術情報基盤センター第1実習室) 

考察の書き方

  • 6月23日 休講
  • 6月30日 課題の発表 10名(1人10分)
    • 書式に沿ったレポートは,一人6ページ以上12ページ以内.書式通りに完成した人のみ発表.
    • レポートは人数分用意すること.印刷を希望する人は,6月29日16:30〜,7月6日16:30〜印刷場所に移動して各自印刷する.紙はこちらで用意しますが,必要枚数を印刷室へ持って行くこと.裏表印刷でOKです.
  • 7月7日 課題の発表 10名(1人10分)終了するまで延長(延長したくないと思う人は,特に6月30日に発表すること.) 
  • 7月14日(学術情報基盤センター第1実習室) 課題発表の時に提案された意見を元に修正してポートフォリオとして提出
    提出場所はー>情報社会の人と学び報告集1
    • mixiに新しいトピックがたててあります.そのテーマについて,自分の考えを書き込み,オンライン上でディスカッションを続けてください.
    • この授業で学ぶこと身につけることのメインは,問題解決能力です..董璽淦瀋蠅了妬▲如璽親力のポイント9融,僚颪方のポイント を配布した紙に書いて提出してください.
    • 社会人基礎力育成グランプリ2010への参加希望を聞きます.グランプリは,今回作成したレポートの発表です.希望は任意です.発表者の人数は,正式な要項が発表になってから,要項に沿って決めます.

_ 【成績評価の方法】

・成績評価基準・方法 レポート 作品 (時に小テストをすることもある)

_ 【テキスト】

『サイレント・レボリューション〜ITによる脱ニート・脱フリーター』、ぎょうせい (2006).

_ 【参考書】

『「誰でも良かった殺人」が起こる理由 ― 秋葉原無差別殺人事件は何を問いかけたか』日本標準ブックレット(2008)
『ケータイ不安〜子どもをリスクから守る15の知恵』NHK出版生活人新書(2008)
『現代のエスプリNo.492 ネットジェネレーション バーチャル空間で起こるリアルな問題』至文堂(2008)
『ネットジェネレーションのための情報リテラシー&情報モラル〜ネット犯罪・ネットいじめ・学校裏サイト』 大学教育出版 (2008).
『情報社会論〜超効率主義社会の構図』北大路書房 (2007).~ 『実践情報モラル教育〜ユビキタス社会へのアプローチ』北大路書房 (2005).
『児童生徒が喜んで挑戦するコンピュータ課題集〜情報活用力の育成を目指す』明治図書 (2003).
『ポートフォリオで情報科をつくる〜新しい授業実践と評価の方法』北大路書房 (2002).

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Last-modified: Sun, 27 Sep 2009 15:24:20 JST (2916d)